今週のお題「私のちょっとした特技」

このところ書くことがまったく思い浮かばないので、今日は運営サイドのお題に答えてみます。





あやとり




ですかね。
 今でも四段ばしごから段をどんどん増やしたり減らしたりできます。

 子供の頃に持っていたあやとりの本は大変マニアックであり
「日本の構え」「マレーの構え」「ナバホの構え」
という初期状態から展開し、さまざまなものに派生する様子が描かれていました。この展開にもエスキモー展開」「キャロライン展開」という美しい名前がついていました。
 それを見て子供心に遠い異国の地にロマンを感じて熱中したものです。

 おそらくみなさんがご存知の「四段ばしご」は「日本の構え(まず両手の親指と小指に糸をかけ、たがいの手の中指で相手の手のひらの糸をとる)」から始まると思うのですが、これでは段を増減できません。段を増減するためには、「ナバホの構え」から始める必要があります。途中の展開を繰り返すことで、四段ばしごから段をどんどん増やしたり減らしたりできるのです。たしか、「満ち潮と引き潮」みたいな名前がついていたと思います。すなわち、はしごの段が増える様子が、引き潮で潮間帯の岩がどんどん露出する様子とみなしているのです。

 「肋骨と胸骨」というウルトラマニアックなのも出来ます(最初の構えは忘れた)。文字通り、人骨を正面からみたときの肋骨と胸骨の様子を描いたものであり、これは手順が長いわりには操作は簡単で、最後に口で一番前に張っている糸をひっぱり、その糸を両方の親指で押さえることによって完成という締めの手順が美しい。しかもできあがりがう〜んなんとも複雑な模様。
 母にみせたら「気持ち悪い」と言われました。
 
 「マレーの構え」から出来るものは下のリンクがよくまとまっています。(懐かしくて涙が出そうです)
http://www.k4.dion.ne.jp/~topotopo/stringfigs/murray/index.html
 一般に「マレーの構え」から始まるものは形は面白いが不安定なものが多かったように記憶します。
「嵐雲」は難易度高。糸を微妙な加減でゆるめないと、真ん中の雲が小さくなってしまい雲に見えず、失敗となります。
「こぶた」は真ん中の豚が左右に移動するたのしいものですが、これも途中の展開で糸をあまり張らないことがコツです(ステップ12は不安定で、あまり引っ張るとブタの足がなくなったと記憶しています)。
下の3つはたぶん知らない。今度挑戦してみます。

 続いて「ナバホの構え」
http://www.k4.dion.ne.jp/~topotopo/stringfigs/ladders/navajo/index.html
この星シリーズは知りませんでした。さきほどの四段ばしごの増減の手順とはだいぶ異なるように思えます(要確認)。

 この他の構えとして、「バトカ峡谷」など、手首にだらんとひもをたらすところから始まり、ダイナミックに3つの山をつくるものもあります。
 
 しかし、うーん。だいぶ忘却してますね。
 精進しないといけません。



 私が読んでいたのは、たぶん同じホームページに紹介のある
『 あやとり 』 野口 広 著(河出書房新社、1973)
だったと思います。


追記・訂正:
 上に書いた「ナバホの構えから始まる四段ばしご」は「引き潮」だそうです。しかも、「ナバホの構え」ではなく、異なる構えからキャロライン(カロリン)展開を用いて仕上げるものでした。すいません。記憶違いでした。
http://www.k4.dion.ne.jp/~topotopo/stringfigs/caroline/index.html
 同じくキャロライン展開を使う「太陽」は糸を大人の余裕でたるめる必要があり、挫折した記憶があります。(このページの写真は少々ひっぱりすぎてダイヤみたくなっているようにも見えますが、それでも美しいですね。)