四ツ足峠

高知市から195号線を上がり、別府峡(べふきょう)を越えて徳島との県境に、「四ツ足峠」という奇妙な名前の峠がある。この名前の由来を知りたいと以前から思っていた。

ネットで調べたところ、

峠内には「四ツ足堂」と呼ばれるお堂があり、元禄11年(1698年)に石立山修験遥拝等のために建設された
峠名の由来は、お堂の四本の柱のうち2本が土佐国側、残る2本が阿波国側に立っていることによる。
Wikipedia

とある。

「ほうほう!なるほど!」
というわけで、この由来について人に話している途中、

(・・・普通、お堂の柱は4本じゃないか?)

という素朴な疑問がわいてきた。

「お堂に四本の柱がある」だけなら簡単に気づきそうなところを、「2本が土佐国側、残る2本が阿波国側」という余分な情報が付け加わると納得してしまうという罠にはまった。

 お堂の画像を検索してみたら、なるほど柱のようなものがたしかに2本しか見えないものもあるし、4つも足があるというのは珍しい様式なのかもしれない(本当かな)。

 場所は違うが四つ足茶堂なるものも香川にあるらしく、こちらは四隅に柱があるだけの簡単なものだったのでそう呼ばれたという(21世紀へ残したい香川−四国新聞社)。こちらのほうがすっきりした説明に思える。おそらくこんなところではなかったか。

 名前の由来はともかく、鬱蒼とした杉の植林、狭くて薄暗く、延々と長いトンネルに、この奇妙な地名が相まって、この辺はなんともいえぬ不気味な雰囲気を漂わせている。

 紅葉のシーズンにはなかなか見応えがある。べふ峡温泉もいいし、チョウチョ取りのスポットでもある。

 そういえば、紅葉を見ようと12月の半ばにドライブして、枯れ枝だけ見て帰った事があった(調べとけ)。