芝居2

 
芝居といえば
学生時代に芝居の脚本を書いたことがある。
主人公に乗り移った草野仁の霊が暴走して
世界ふしぎ発見!
世界ふしぎ発見!
と叫びながらチョップで敵味方かまわず倒しまくるというものであった。
どのような文脈でそうなったのかは忘れた。
最後は正気に戻った彼のチョップを真剣白羽取りで受け止めるのに友人が失敗して、額でまともに受けてしまったところで暗転だったと記憶している。
当然のことながら、評価は真っ二つ
自分には脚本の才能がないことを悟り
役者として生活するだけの体力もなく
芝居はあきらめて
そのままブラブラ就職活動もせず
舞台の鉄骨を組むこともなくなり
なんのプランもなく研究室界隈に住み続けて今に至った。
あのときの芝居がいいと言ってくれた人の一人が
私の妻となったのであった。
 
昔の話である。
 
いつかキャラメルボックスとか有名な劇団の芝居を見てみたいなあと思う。