蛇足

喫茶店で漫画雑誌とか読んでいると
それぞれの漫画の最後に編集さんがつける一言があるじゃないですか。
長いこと会っていなかった二人が再会した
お互いままならぬ人生を送り
ようやく巡り逢えた
長い年月がかかったけれど逢えてよかった
これから二人で歩いて行こうみたいな話
「よかったよかった」とシミジミしているのに
(二人の愛はいつまでも!!)
とか書いてあると、見ればわかるよっていう気分になります。
性格悪いのでしょうか。
 
少年漫画で
「ようし、次は世界を目指すぞ!」
で話は終わっているというのに、
(長い間ご愛読ありがとうございました。○○先生の次回作にご期待ください)
とかあるとかなり残念な気持ちになります。切ないです。
その○○先生は二度と現れないことも多いですし。
漫画家自身が書くのならわかりますが・・・
(長い間ご愛読ありがとうございました。私の次回作にご期待ください)
というのはあまり見たことがないので、たぶん編集さんがこういう余計な言葉をつけているのでしょう。
ときには漫画家さんの意図をくみ取っていない場違いな一言もついてたりして、余計なことしてくれるなあって思います。
(長い間ご愛読ありがとうございました)はたぶん儀礼的なものだから仕方ないとして、それ以外はやめたらどうでしょうか。
 
たとえば、誰かの一連の長大な研究論文で
「この研究で○○が証明された。この成果は○○に応用可能である。しかし、○○が課題として残っている。」
みたいな締め方をしたあとに
編集さんが親切にも
「長い間ご愛読ありがとうございました。○○博士の次回作にご期待ください」
とか書いてしまったらかなりヘンじゃないだろうか。
小馬鹿にしている感すら漂いますよね。
 
たぶん漫画家さんも不本意なのではないでしょうか。