8・18 蘭学事始

  • いよいよ蘭学の地を訪問だ。
  • 国際線の飛行機は、なんと個々の席に映画のモニタがついていた!自由に映画を見れるのだ。すばらしい。こんなのは初めてだ。日本映画「Summer Time Machine Blues」(佳作)と、「The Film」というインド映画を見た。このインド映画がすごかった。ネタバレだが、誰も見ないと思うので。
  • 老人がヤクザに身代金を要求される。老人は言われるままに指定の場所に現金を運ぶ。
  • 刑事が待ち合わせの場所に張り込む。犯人が登場したところで、刑事が犯人を取り押さえる。
  • ところが、その刑事は実はギャングの一味で、老人と犯人を撃ち殺して高笑い。用意された現金を奪おうとする。
  • と思ったのもつかのま。撃ち殺されたように見えた人は、実はおとりの捜査官で、その刑事はその場で射殺される。
  • ・・・といういままでの話は、実は舞台の上でのお話で、主人公の映画監督が演出したムービーだった。
  • ・・・というこれまでの話全体が、全て主人公の夢だった。主人公は映画に情熱を傾ける若い寮生の一員で、母親同然の寮母さんと同居人に囲まれて幸せ。どうやらアットホームなコメディーらしい?(ここまでで15分)
  • 寮母さんと同居人がいきなり踊り出して オープニングテーマ。歌と踊りが10分間。
  • 本題は、映画の世界にあこがれる夢見る寮生の面々が、映画制作の現場に失望し、自主映画制作のための資金がほしがったことだ。
  • そこで、策略を用いてギャングの中ボスを誘拐し、まんまとお金をせしめるのに成功。
  • しかし、 一同が使った覆面がゴミ箱で拾ったスパイダーマンのお面で、誘拐した中ボスの前でうれしさのあまりつい外してしまい、顔が警察にわれてしまう。彼らは犯罪者として追われる立場になってしまう。
  • 実は寮のメンツの一人がギャングの親玉と通じていて、口封じのために殺される。刑事は、一同がギャングの一味と疑い、捜査網を広げる。
  • 逃避行があまりに辛かったため、メンバーの女性が錯乱。警察に自首すると言って逃走(?)。寮の面々は、「ヤツをつかまえろ!!」ということでチェイス。交番目前で、彼女は何者かに殺される。
  • 刑事は、寮母さんがメンバーをかくまっていると疑い、彼女を逮捕して不眠不休で自白を強要。
  • 寮母さんはそれを苦に自殺。
  • 続けて起こる身内の死。テレビでの手配写真の公開。しかし、「私たちの夢は映画をとることよ!それを忘れちゃダメ!」というヒロインの言葉で、逃亡劇はまだ続く。刑事の執拗な追跡。
  • 一同は、メンバーの一人の実父(盲目)にかくまってもらう。
  • そのメンバーは突然、「おれたちの野心が、みんなを死なせてしまった!」と反省。他のメンバーとの口論の末、もみ合いになり、うちどころが悪くて死亡。
  • 彼の実父に密談を聞かれ、一同が犯罪者と見抜かれてしまった。
  • ・・・ので、一同は実父も口封じのために殺害。
  • 警察に踏み込まれ、またも逃亡。メンバーは一軒家にたてこもって銃撃戦。
  • その中で、主人公の男が死亡(アレ?)。
  • 刑事も死亡(アレレレ?)。
  • 実は、ここまでの流れはすべて、ヒロインの女が描いたシナリオだった。その女は、銃撃戦で生き残った人をみんな撃ち殺して、お金を持ってオホホホホと逃走。
  • ジ・エンド
  • この内容がたった2時間。よくこんな映画の筋を再現できたな。自分にちょっと感動(字幕が英語だったんで、一時停止と巻き戻しを駆使して3時間使ったぞ。なにしているんだ俺は)。
  • アムステルダム空港着。窓から、ポーターがトランクをカートに反動をつけて投げ入れているのが見える。なかには私のノートPCが入っている。大丈夫だろう。丈夫さが売りのIBMだ。しかし、買って2ヶ月でパーツが2個とれ、3ヶ月目で修理に出したのがちょっと気になる。ホテルの中でトランクを開けたら、PCは無事だったが、カップ麺は爆発していた。
  • 私の宿はDam広場。あとで歴史博物館で知ったことだが、もう300年以上も前からほとんどここらへんの町並みは変わっていないらしい。日本もそうすればよかったのに。アホウな近代ビルなんか建てないで。日本はコンセルトヘボウならぬ、コウスルトアホウな典型だ(あまりうまくないか)。

  • 宿はコーヒーショップ(すてきな葉っぱを売っているお店。NLは合法)の前。ときどきうつろな目をした人が出てくる向いの店から出てくる。
  • 同行のTonyさん(NZ出身)は誰がどこの人かすぐわかるらしい。「彼は典型的なスコットランド人だ」というが、私には外国人の違いがまったくわからない。
  • 夕食後に散歩。裏手は売春街(Red Light District)だった。カーステレオとクラクションをかき鳴らして猛スピードで走行する車、そのカーステレオの音楽に体中でリズムをとるおばあさん、眼球がおかしな方向を向いている方・・・。ハローハローとしつこくつきまとってくる人・・・。
  • Red Light Districtの2時間くらいのツアーがある。私は行かなかったが、数日後にひとりで行くことになる。
  • その話はまたいずれ。