池田清彦「やぶにらみ科学論」
isbn:4480061401

 もらった本を帰りの汽車の中で読む。内容は「科学」をテーマとしたエッセイ集。意外にもけっこう面白く読めた(彼の考えが正しいかどうかは別にして)。「地球温暖化は起こっていない」って本当だろうか。意外と冷静なことを言っているなと思って読んでたら、やっぱり最後の数章は構造主義生物学の話が出てきた。ソシュールがどうだなんて言われてもわからんよ。
 ただ、自分が常識だと思っていることを「自明だ」「ちょっと考えればわかる」なんて言葉で切るのはいただけない。また「ゲノム解析はなにをもたらすか」という章で、なぜダーウィン進化論の批判という方向に話が行くのかわからない(池田清彦らしくはあるが)。