私のプログラムにはぎっしり赤マル印がついているのだが、実際に聴いたのは数講演のみ。午後は実験でほとんど聞けず。

  • 無理

 あるお方、パワーポイントを使用して講演していたのだが、途中のスライドが1枚抜けて、内容を口頭で説明していた。まあよくある差し替えミスかなと思っていたが、なんと一番重要なグラフのスライドまで真っ白。「みなさんもうお分かりかと思いますが、パワーポイントのファイルをこちらで変換してもらったのですが、焼きミスが起こってしまいました」とのこと。見えないグラフの折れ線パターンの違いを指差し説明していたが、それはやはり無理というものだ。そのあとに続くスライドも真っ白。見えないグラフを説明するというアクトを私は初めて見た。

大阪市立大の森山さんの発表

クマゼミの孵化には、どうやら降雨や湿度がきいているらしい。実験的に卵の入った木を水につけてやると、孵化が起こる。また高湿度条件でも孵化が起こりやすい。さらに野外実験から、降雨とクマゼミの孵化はきわめて一致したパターンをとった。これらのことから、クマゼミの孵化には湿度が重要であることが明らかである。これは一齢幼虫が乾燥に弱いことや、一齢幼虫が潜る地面が柔らかくなる必要があることと関係するのだろう。」

  • 北海道のカブトムシ

 僕は札幌生まれだが、子供のころにはカブトムシは北海道にいないとされていた。それから数十年。丸瀬布町昆虫生態館の喜田氏の調査によると、道南の一部と釧路・根室支庁を除いてほぼ全域に分布しているという(稚内にもいるのが驚きだ)。クワガタの幼虫をとるために、ほだ木を野外においておいたら、カブトムシの幼虫や蛹がゴロゴロ出てくるそうだ(写真もあり、圧巻)。問題はどうやって進入したか、ということだが、養殖場から逃げた例も多いあるという。
 他の先生から聞いた話では、クマゼミが大好きな人(いるんですねえ・・・)が、関西から東京に数百匹単位で持ち帰って放しているなんてこともあるらしい。ふうう。